2015年10月25日日曜日

もらって嬉しい山形のお土産

七日町を少し抜けたところに、凛とたたずむお店があります。
まめやさんです。


暖簾がとてもいい色

まめやさんは、冨貴豆(ふきまめ)を販売しています。
冨貴豆は山形発祥のエンドウ豆のお菓子。
100年の歴史を持つ伝統あるお菓子ですが、
なんと冨貴豆を生み出したのは、こちらのまめやさんなのです!!

冨貴豆

冨貴豆が生まれたのは明治時代の後期。
初代店主は元々、髪結い床を営んでいました。
そこで、お茶請けとしてエンドウ豆を煮たものを出していたところ、
お客さんに好評で、売ることを勧められたのが
冨貴豆を売り出すきっかけだそうです。

ちなみに「冨貴豆」という名前は、
豆を蒸かす、ふく、ことから「ふき豆」となったのが由来。
それに、縁起がよい「冨」と「貴」をあてたのだそうです。

店内も落ち着いた雰囲気

現在は四代目の中村弘久さんが受け継ぎ、冨貴豆を作っています。
エンドウ豆の素材の味をそのまま活かし、
味付けは塩と砂糖だけしか使用していません。

代々受け継がれてきた、
ほのかな甘みの優しい味を作り出すには、
砂糖や塩、水加減、火加減、
全てが完璧でないといけません。

長年の経験の技があるからできることなのです。

また、実がほろほろと崩れてしまうところが冨貴豆の特徴の一つですが、
それは、エンドウ豆の種子の部分の薄皮を剥いて煮てあるためです。
薄皮を剥くのと剥かないのとでは、豆のホクホク感が違うのだとか。

その薄皮を剥く作業が、冨貴豆を作る工程で一番大変なのだそう。
まめやさんでは、それを全て手作業で行っています…!

人の手で丁寧に作られているのですね。


たくさんのグラム数から選ぶことができます

作った冨貴豆を入れておく箱


冨貴豆以外にも、店主が選んだ色とりどりのお菓子が店頭に並んでいます。
どれもおいしそうなものばかり。
お茶菓子を買い足す際にもぴったりのお店です。






店内を飾っている以下こちらの3つの品。
どれも数十年大切に飾っているもの!

何度か店舗が変わってきたようですが、
ずっと引き継がれてきたのですね。

お客さんなどから、戴いたものなのだそうです。
素敵です。

戴いた当時は青い葉っぱだったそう。
今では綺麗な黄金色。

数十年前のものだとは思えないほど綺麗。

一番最初のお店の絵。当時描いて戴いたもの。


これから年末にかけて、お歳暮として冨貴豆を
注文される方が増えるそう。

みなさんも、山形のお土産やお礼の品として、
または、自分へのご褒美として、まめやの冨貴豆はいかがでしょうか。

(文・写真=伊藤早希)




『 元祖冨貴豆 まめや 』

営業時間 9:00〜18:00
   定休日 木曜日(祝日は営業)
      住所 山形市旅篭町1-5-11
       TEL   023(623)0554

地方発送も承っております。

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