2017年11月26日日曜日

第42話 ◯◯◯専門店

皆さん、好きなケーキって何ですか?




イチゴのショート、チョコレート、モンブラン、ティラミス、ロールケーキ…




どれも美味しいですよね!
3時のおやつに、また疲れた時に食べる甘いケーキはまさに至福そのものです。




すいません、話が逸れてしまいました。
さて、今回お邪魔したのはこちらのお店。
【お菓子のクレマ】さんです。




六角形の可愛らしい看板ですね




















シンプルな外観です




















こちらのお店、なんと「チーズケーキ」の専門店なんです!
ケーキ店というと、種類の異なるケーキが並べられている印象がありますよね。




このように、1つのケーキに特化したお店はなかなかないんじゃないでしょうか?
期待を胸に、早速入店です。




窓にも小さく看板のロゴが




















玄関には油絵が飾ってありました




















清潔感のある店内




















小さな雑誌コーナーも!



















「こんにちは〜」
小さく挨拶をして店内に入ると、奥から優しそうな店主の方が出てきました。
「こんにちは、いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました。」




実は来るの初めてなんです、
と伝えると、棚に並ぶケーキについて詳しく教えてくれました。




こちらのお店で扱うチーズケーキは7種類で、それぞれ違うチーズで作っているそう。




「ぜひ全種類食べてみたい!」と思いましたが、この日は休日。
残念ながら、一部の商品が売り切れとなっていました。




一部売り切れ…残念!




















そこで、今回はゴーダチーズを使用したチーズケーキと
ブルーチーズを使用したチーズケーキを購入。




ベイクド プレーン(ゴーダチーズ)




















ベイクド ゴルゴンゾラ(ブルーチーズ)




















お、美味しそう…!




















見た目に大きな差はありませんが、味は全くの別物です。




プレーンだと甘みは強く、口当たりも滑らかで食べやすい印象。
逆にブルーチーズは味が濃厚で深みがあり、チーズそのものの風味が味わえます。
どちらもとても美味しかったです!




ちなみに、ベイクドの他にもスフレ、ブリュレなどがあり、
それぞれのチーズケーキを食べ比べしてみても面白そうですよ。




チーズケーキが大好きな方も、そうでない方も。
ぜひ1度行ってみてください。




やみつきになること間違いなしのお店です。




【お菓子のクレマ】
住所  :山形県山形市寿町15-7
tel   :023-665-4363
営業時間:10:00〜18:00
URL  :http://cremafoods.jp

(文・写真 迎田崚真)

2017年11月21日火曜日

第41話 「温もりのかたち」を感じる食堂

ついに山形でも初雪が降りましたね。



この時期になると何をしていても寒くて、
「冬眠しちゃいたいなあ、、、。」
なんて気分になってしまうことがあるのは私だけではないはず。



そんな冬の始まりは、
温かいご飯をしっかり食べて、お仕事やお勉強を頑張っていきましょう!







ということで、私が紹介したいお店はこちら。

「ノカタチ食堂」

というハンバーグ屋さんです。


お店の外観
















お店の看板。「の」ですね。
















お店の前の坂。下っていくと最上川がある。




















中に入ってみるとすぐ左手にレジがあります。






まず、そこに置いてある手作りの焼き菓子が美味しそうで、
ディスプレイされている小物がおしゃれで、目を奪われます、、、



が、お料理を頂くために席へ向かいます。



レジので売っている手作りクッキー


レジ前の小物たち

































奥に進むと、木のテーブルと椅子が並んでいて、
なんだかとてもほっこりした気持ちになる空間です。




温かみのあるインテリア















ひざ掛けも借りられます
















小物や植物のディスプレイがおしゃれ























ノカタチ食堂のメニューは、
週ごとに変わるランチメニューが一種類です。




デザートも気になりますが、今回はランチの、
「特製ハンバーグと季節野菜の盛り合わせ〜さっぱりトマトソース〜」
を注文しました。



メニュー表
















厨房から微かに聞こえてくる、ハンバーグの焼ける音と
漂ってくる美味しそうな匂いに、ワクワクしながら待ちます、、、。









少し待つと、お料理が運ばれてきました。



















美味しそう!





実際本当に美味しかったです。





ハンバーグは粗挽きのお肉がジューシーで、
これまた具材の形が残るほどよい酸味のトマトソースとの相性抜群。



そしてこのたくさんの季節野菜。


どれも、それぞれの素材の味を楽しめるような調理がされていて、
一つ一つの野菜楽しむことができます。





どれも本当に美味しくて大満足。
今度は是非デザートも食べようと決めました。













このお店を一人で切り盛りしているご主人にお話を伺うと、
ご主人は以前、設計事務所で働いていて、


この店舗は、ボロボロだった空き家を
ご自身の手で一からリノベーションして作り上げられた、ということでした。
(なんとその空き家はR不動産のHPで見つけてくださったものだそうです。)


お店の看板やロゴのデザインも、奥様がされたそうです。






こんなに美味しくて可愛らしく、おしゃれなお店なのに、

お料理は元建築家の方が作っていて、
おしゃれな内装も全て自分たちで手がけられた、ということに大変驚きました。




お店のHPで、そのリノベーションの様子が紹介されているので、
そちらも是非見ていただきたいです。








取材を通して、お料理だけでなく、ご家族で作られた温かみのある空間も、
ノカタチ食堂の魅力だと感じました。

本格的に寒くなってきたこの季節
体も心も温まるこの食堂に、あなたも訪れてみてはいかがでしょうか。

お店の前の景色とレジ横のクッキー




















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「ノカタチ食堂」

住所    山形県大江町左沢188
電話    0237−85−0768
営業時間  金、土、日、月
      lunch  11:00〜14:00
      cafe    14:00〜16:00(ラストオーダー15:30)
      dinner    18:00〜22:00(ラストオーダー21:00)
      ※ dinnerは予約制
       
定休日   火〜木
HP               https://kurasukatati.jimdo.com/




(文・写真 西田真優)





2017年11月12日日曜日

第40話 洞窟散策


「洞窟」
この言葉の響きには、なんとも童心に戻らさせられる力を感じます。なんだか懐かしくワクワクする感じ。
小さい時には、自然の作り出す地形の窪みを秘密基地にしたものです。




実は山形県東置賜郡、高畠町竹森には国指定史跡の洞窟遺跡群があります。これらの中には日本に残る数少ない縄文草創期からのものも含まれるようです。
今回は、山形からはるか一万年前に想いを馳せます。

この指定遺跡に含まれる二つの洞窟の日向遺跡。一の沢遺跡。

こちらを紹介します。
洞窟探検です。






洞窟付近の風景


一万年前、この周辺は定湿地帯となっていました。かつてから稲作の風景が行われていたこの場所では、
今より高い水位で水辺で広がっており、昔から存在したこの金色の風景の中に人々は船を浮かばせ、農作業が行われてきました。日常に人の手が加えられたこの場所は、実に綺麗な風景を作り出していたのであろうと想像します。
この山に囲まれた高畑の盆地は当時水辺であったため、山と盆地の境目より少し高い位置にできた洞窟に人は住んでいたようです。



日向洞窟入り口

入り口付近で矢尻などの遺物を拾った人がいるとか、、







春には日向洞窟の入り口に被さるようにして植生する枝垂れ桜が綺麗にピンク色になるようです。













一の沢洞窟までは、少々山の遊歩道を歩きます。

横道に現れる池
木漏れ日がなんとも綺麗です 



藻も山を流れる川の水が気持ちよさそう




ホオノキが優しく日差しを下まで落としてくれています。






下の洞窟入り口


上の洞窟入り口




上の洞窟の中から




奥は思った以上に続いています

下の洞窟





一の沢洞窟の小高い洞窟の入り口からは、今ではほぼ、木々が生い茂った景色しか見えませんが、木々の隙間から僅かに盆地が覗けます。



ここで人が暮らしていたと言われていますが、もちろん人が暮らすシェルターとしての役割は現代よりも明らかに弱い事は明白です。
暮らしについても、獣や病原菌、食料や水の確保、寒さなどの気候など、より人が自然に近く、死に近い暮らしをしていたのだと思います。

そんなことを考えながら洞窟の入り口に立ち、外を眺めると、
きっと、同じように原始の人たちもここに立ち、外界を望み、日々を生きるために、外の世界の細やかな変化を感じ取ることで、自然の中で暮らせていたのだろうと想います。











ここの他にも火箱岩洞窟、神立洞窟など、幾つかの洞窟が高畑には点在してあります。
洞窟散策で心に童心を戻したり、人の暮らしの歴史を感じたりしてみるのもいいものですよ。




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日向洞窟 
住所 〒992-0342 山形県東置賜郡高畠町竹森一の沢洞窟 
住所 〒992-0302 山形県東置賜郡高畠町安久津

(文・写真=秋山新作)








2017年11月11日土曜日

第39話 好きなもの。



11月に入りマフラーが手放せなくなってまいりました。
冬まであと少し!

そんななか私はマフラーを巻いて行ったお店がこちら。


お店入口の看板

















「anori」というヴィンテージストア。
じつはこちらのお店、山形ミュージック昭和という楽器店の一角にあるんです!

私自身、何度もミュージック昭和さんにはお世話になっているのに、
このお店の存在を知ったのはつい最近なんです、、、
こんな身近に、こんな素敵なお店があったなんて、、、
でも、その分見つけた時の感動が大きく隠れ家のようなお店です。


こちらがお店の入口



































こちらのお店は、店主の高橋さんが自分の好きなものや、
自分でデザインしたものを売っています。
商品だけではなく、什器も好きなものやリメイクしたものを置いているそうです。


たとえばこの商品棚!






































なんだか見覚えがありませんか、、、?
そうなんです!
この棚は、もともと小学校で使われていたものをリメイクして使っているそう。
なんだか懐かしい気持ちになります。


他にも、理科室で使われていた棚など、、、、



















こちらの棚は販売もされているんです!
自分の家に理科室の棚があるなんて魅力的ではないでしょうか?
私だったら自慢しちゃいます!


棚の紹介を沢山してしまいましたが、商品も魅力的なものばかりです。


たとえばこちら。


















店内に不規則に置かれている椅子たち。
実はこちらも商品!
一つ一つが個性的できゅんきゅんします。



左は高橋さんが書いたもの。


















こちらの商品は、もらってきた木材に黒板塗料を塗ったもの。
お家の形で、建築学科の私は一目惚れしました。





そしてなんといっても、このお店の売りは鞄。
高橋さんが、デザインしたものが売られています。




















ソファなどの家具の布地が使われているため、
ぬくもりのあるデザインの反面とても丈夫です。

毎回違う布地を使うため、パターンは無限にあります。

そんななか、出会った鞄にはきっと愛着がわくと思います。


お店の片隅には、アウトレットのコーナーもあるためお買い得です!



















また、高橋さんは鞄以外のデザインもしているそうで、
最近は靴のデザインをしたそうです。
過去には、万年筆のデザインや寝袋のデザインもしたことがあるそうです。

一番最初に出てきた看板の写真も高橋さんがデザインして作った看板だそうです。
とても可愛いロゴが目を惹きますよね。


こちらのお店は、店舗兼事務所でもあるそうで、
ご本人も何屋さんだかわからないとおっしゃっていました!笑

店主の高橋さん自身、とても気さくて喋りやすい方なので、
そんなところも、このお店の魅力なんだと思います。


ぜひ一度、この好きなものに囲まれた空間に足を踏み入れてみては?




















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「anori」

住所    山形県山形市あこや町2−2−2
電話     023-625-6235
営業時間  
定休日  
HP                   https://www.anoriproject.jp

(文・写真 小田島比奈子)