2015年7月28日火曜日

風景に溶け込む温泉


山形市西部に位置する小滝海道。
西バイパスから国道348号線に入り、道なりに車を走らせると、右手には青々とした田園風景がそこにあります。


これぞ山形、緑しかない 

今回ご紹介するのは、長閑な農地の真ん中にある「百目鬼温泉」。


田んぼのど真ん中に位置

そもそも、なぜ田んぼの中心に・・・?

代表取締役の高橋さんに温泉の成り立ちについてお伺いしたところ、
農業用水を確保するための井戸を掘っていたら源泉を掘り当てしまい、そこで地元に会社が温泉を経営をはじめた。
という、まさに棚から牡丹餅なストーリー。


山形市の郊外なのでこの温泉に行くには車が必須ですが、とにかくロケーションが最高。

私自身もこの温泉をよく利用しているのですが、マイルールが1つあります。
それは、交通量の多い国道348号線からこの農道を通って温泉に入ること。


非日常へ誘う一本道

温泉までの農道を走っていると、徐々に日常が薄れていき、非日常の空間を訪れる気分。
自分自身が山々と田園が織りなす風景に入り込むことで、不思議と「疲れを癒すモード」に意識が切り替わるような感覚になるのです。

この風景を見る事も、百目鬼温泉の楽しみ方の1つ。
ぜひ皆さんにもこの感覚を体験して頂きたいです。



温泉は100%源泉かけ流しで、内風呂と屋根の無い完全な露天風呂の二つ。
水温は内風呂が44~45度、露天風呂が43~44度とちょっと熱め。
入りやすい露天風呂で体を慣らしてから内風呂に入る、この流れがベストです。

内風呂(写真提供:百目鬼温泉)

目の前には蔵王連邦(写真提供:百目鬼温泉)

百目鬼温泉と言ったら、やはり露天風呂。
意外にも高度は芸工大とほぼ同じ高さなので、山形市が一望できます。
衝立の上から覗ける山々は蔵王連邦。
新緑、紅葉、雪景色・・・四季の移り変わりを思う存分楽しめます。

この温泉は東向きなので、早朝の朝日を見る事も出来ますし、辺りが真っ暗になる夜は星空がとても綺麗。

お勧めの入り方は、露天風呂に配置されている岩に座って半身浴。
腰まで湯に浸かり、岩に両足を思い切り伸ばしてリラックス。
これが本当に気持ちいいんです。



外から見ると高さのある衝立ですが、実際は腰の高さほどしかありません。
衝立の近くで立ってしまうと上半身が見えちゃうので、そこだけご注意を。
しかし、これだけ田んぼに囲まれていると、自分自身もその風景に溶け込んでいるよう。
人通りもありませんし、視界が抜ける解放感が勝ってそこまで気になりません。

お風呂に上がってから血行が良くなり、ポカポカと体が温まるので、そのまま横になってゴロゴロしたくなります。
そんな時は大広間へ。
お風呂上りにそのまま座敷でゆったり寛ぎ、ひと眠り・・・。


みんなゴロゴロしてました

営業時間は6:00~22:00(最終受付21:30)。
通勤前・通勤後も気軽に立ち寄る事が出来ます。

朝パジャマで来て朝日を見ながらひとっぷろ、スーツに着替えていざ出勤。
はたまた、仕事終わりにスーツで来てひとっぷろ、パジャマに着替えてさぁ就寝。
山形ではこんな生活もアリですね。

日常と非日常、仕事とプライベートの切り替え地点としても、ぜひご利用頂きたい温泉です。


(文・写真=中川未咲 ※一部写真提供・百目鬼温泉)

百目鬼温泉
住所:山形市百目鬼42-1
電話:023-646-3060

【営業時間】
6:00~22:00(最終受付21:30)

【定休日】
毎月第一月曜日

【入浴料金】
大人・・・350円
小学生・・・150円
幼児・・・0円

【大広間】
大人・・・400円
小学生・・・200円
幼児・・・0円
※持ち込み禁止
  朝9:00~夜7:00まで



0 件のコメント:

コメントを投稿