2017年3月14日火曜日

第18話 雪国の歴史を訪ねて


大雪のシーズンも過ぎ、
薄暗い室内に暖かな陽が差し込むようになりました。

みなさん、ずっと家の中に閉じこもっていませんか?
ちょっと遠出をしてみたい気がしているはず
そこで本日はここ“新庄市”を巡ってみましょう!



山形駅から奥羽本線で一時間ちょっと
改札を出ると新庄名物がお出迎え。

去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された「新庄祭り」の山車














駅を出ると目の前に大きな木のモチーフのオブジェと
ガラス張りの駅の全貌が見ることができます。
大きいですね


きれいな駅です!














新庄については何の知識もない私は
まず、地域の情報を知るために
「新庄ふるさと歴史センター」を目指すことに。




道中の駅前通りでは、ご当地キャラクターの“かむてん”が
電柱から地元の昔話と共にまちをご案内!

神室山の天狗のキャラクター:かむてん
















よくみると、通りには点々と銅像が配置されていて
これらも地域のお伽話にちなんだもの。

「カワウソと狐」のカワウソどん

新庄弁「むがすとんとあったけど」訳)むかしむかしあるところに



























観光者が楽しく歩くことができる道!
そうこうしているうちに、すぐに目的地へと到着です。

新庄ふるさと歴史センター













入場料は大人300円。 
地下一階と地上二階建ての施設になっています。

一階には通常展示の城下町新庄の伝統工芸品や
郷土の偉人に関する資料が展示されていました。
冒頭でも紹介した新庄祭りの巨大な山車が奥に展示されています。
近くで見るとその精巧で手の込んだ造りに圧倒される…!
(残念ながら撮影はできませんでした。)




二階では毎年3月の雛祭りにちなんだ特別展
「ひなまつり展」が開催されていました。
700体ものひな人形が一同に展示されています。


地下の雪国民俗館に降りると、昭和初期に使われた日用品や
暮らしぶりの再現展示が所狭しと並べられており、驚くのは保管された展示品の量です! 

私が今まで見てきた資料館の中では、ダントツの種類と数を誇っていました。


かつて使用されたランプの数々














帰りには、本館入り口で見つけた「東山焼」のお土産を購入。
つるりとした表面に白釉や美しい青色のなまこ釉など

陶器マドラーが珍しい!土が赤いのも特徴的


雪の陰り色を表現した釉薬が使われているのが特徴です。
来客の時などに使うとオシャレ!


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次に私が向かった場所は「雪の里情報館」
新庄と言えば、雪!となるほど、新庄市は山形の中でも豪雪地なのです。


雪の里情報センター














この施設は積雪と冷害に苦しむ農民のために改革を起こした衆議院議員
「松岡俊三」の活動を中心に、
新庄市民と雪との共存を紐解きながら説明してくれます。

彼は雪国に合わせた住宅の研究や、民芸品、特に藁細工の活用に
関する方針を推奨し、建築家のル・コルビジェの弟子、
シャルロット・ぺリアンと言う女性デザイナーを招いて
直接指導を仰ぐなど、とても活動的な政治家だったそうです。

建築を学ぶ私たちにとっては、とても興味深い内容ですし
是非一般の方にも行ってみてほしいですね!




暖かさが帰ってくるこれからの季節
新庄ではたくさんのイベントが始まります!


なんだか気になるタイトルのパンフレット!!駅で入手可能














プチ旅行に行きたいなぁ、と感じたら

歴史の町、新庄市に足を運んでみてはいかがでしょう?


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<新庄ふるさと歴史センター>
住所   新庄市堀端町4-74
電話   0233-22-2188
開館時間 9:00~16:30
休館日  毎週火曜日・祝日の翌日
観覧料  大人:300
     高校生:100
     小・中学生:50

<雪の里情報館>
住所   新庄市石川町
電話   0233-22-7891
開館時間 9:00~17:00
休館日  毎週月曜日・年末年始
入場料  無料


(文・写真 鈴木千慧)


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