2013年8月21日水曜日

実は、あるんです。

ちょっと渋い、山形の楽しみ方を紹介します。




一般的に、
平安時代から残るものときくと
京都や奈良を想像すると思いますが・・・



実は、山形にあるんです。

平安時代造立の“鳥居”が。
しかも、“日本最古”の 石鳥居 なのです!




場所は、その名の通り、山形市鳥居ケ丘。




























国道112号線から住宅街の狭い路地に入ります。

この住宅街に、平安時代に建てられた石鳥居が本当にあるのか?
たどりつくまで、何度か疑いました。


























ありました。


























各部分が太く、幅に対して高さの低い姿が特徴。
古さを示しています。
 
























その名も、御立鳥居。

かつてはこの周辺が元木という部落だったことから
古来から元木の石鳥居とよばれています。

日本最古の石鳥居として、山形市が誇る国指定重要文化財です。
「最上三鳥居」の一つでもあります。




                   


























凝灰岩で造られており、
総高が3.51m、左柱の径が97.1cm、右柱の径が92.3cmです。






















笠木(かさぎ)と島木(しまぎ)はひとつの石から掘り出したもの。
左の下端はつぎ合わされており、
貫は柱を貫通せずに両側から穴を掘って挿し込んであります。
























鳥居は、竜山を背景に西に面して直立しています。
また、造立は竜山の仏教文化全盛と伝えられているため、
竜山信仰と深いつながりのある鳥居であることがわかります。
























山形にある、

平安時代造立の

日本最古の

国指定重要文化財の

元木の石鳥居。


鳥居の向こう、遠くに見える竜山を眺め、
思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

見学は随時可能です。
住宅街にあるため、是非ひっそりと足を運んでみてください。






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指定名:国指定重要文化財
指定年月日:昭和27年11月22日
所有者:小立財産区
所在地:山形市鳥居ケ丘
見学:随時可能
電話:023-641-1212
    山形市教育委員会文化財保護係

アクセス
電車:山形駅から2207m 徒歩33分
車:山形蔵王IC(出口)から 4.336km 車9分



(文・写真=庄司はるか)

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