一般的に、
平安時代から残るものときくと
京都や奈良を想像すると思いますが・・・
実は、山形にあるんです。
平安時代造立の“鳥居”が。
しかも、“日本最古”の 石鳥居 なのです!
場所は、その名の通り、山形市鳥居ケ丘。
国道112号線から住宅街の狭い路地に入ります。
この住宅街に、平安時代に建てられた石鳥居が本当にあるのか?
たどりつくまで、何度か疑いました。
ありました。
各部分が太く、幅に対して高さの低い姿が特徴。 古さを示しています。 |
その名も、御立鳥居。
かつてはこの周辺が元木という部落だったことから
古来から元木の石鳥居とよばれています。
日本最古の石鳥居として、山形市が誇る国指定重要文化財です。
「最上三鳥居」の一つでもあります。
凝灰岩で造られており、
総高が3.51m、左柱の径が97.1cm、右柱の径が92.3cmです。
笠木(かさぎ)と島木(しまぎ)はひとつの石から掘り出したもの。
左の下端はつぎ合わされており、
貫は柱を貫通せずに両側から穴を掘って挿し込んであります。
鳥居は、竜山を背景に西に面して直立しています。
また、造立は竜山の仏教文化全盛と伝えられているため、
竜山信仰と深いつながりのある鳥居であることがわかります。
山形にある、
平安時代造立の
日本最古の
国指定重要文化財の
元木の石鳥居。
鳥居の向こう、遠くに見える竜山を眺め、
思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
見学は随時可能です。
住宅街にあるため、是非ひっそりと足を運んでみてください。
大きな地図で見る
指定名:国指定重要文化財
指定年月日:昭和27年11月22日
所有者:小立財産区
所在地:山形市鳥居ケ丘
見学:随時可能
電話:023-641-1212
山形市教育委員会文化財保護係
アクセス
電車:山形駅から2207m 徒歩33分
車:山形蔵王IC(出口)から 4.336km 車9分
(文・写真=庄司はるか)
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